農業に関わること
家庭菜園
みなさんも家庭菜園に挑戦してみませんか?
食と健康への関心の高まりから、近年にわかに家庭菜園が流行しています。
季節ごとの野菜を育てる楽しさはちょっとしたコツでぐんと広がります。
根深ネギの土寄せ軟白のポイント
夏の暑いさなかに苗を植えつけた根深ネギは、生育の好適温の下でどんどん育ってきました。この時期には肥料を十分に効かせて生育を促すとともに、伸び上がってくる葉鞘部(白根になる部分)を完全に土寄せし、長い軟白部に仕上げることが大切です。そのためには土寄せの時期と作業を適切に行う必要があります。
これまでの生育前半期の管理としては、溝の肩の部分に追肥し、それを土に混ぜるようにして溝の中に土を落とし込み、次に溝を埋めてしまう方法で行ってきましたが、これからは畝(うね)の通路の部分に肥料をばらまき、それを耕し込みながら、葉鞘部に土を寄せます。その程度は、緑葉のつけ根ぐらいまでとします。
そして最終の土寄せの完成は、収穫の目標日を決めて、そこからさかのぼって約40日前に行うようにしましょう。冬の低温期には、葉鞘部の緑色が失せて十分軟白するまでに40日ぐらいを要するからです。年末に収穫するなら11月の15~20日ということです。
このとき、図のように葉の緑の部分が7~8cm隠れるほど十分な量を、緑葉のすき間にきっちり入れるように、丁寧に寄せ上げます。指先ですき間に土を入れ込むようにすれば最良です。火山灰土の軽い土の畑では、乾いた状態だと作業がしにくく、細粒が葉の間に入り込んだりしやすいので、一雨降ったあとで作業ができればいいでしょう。
長い軟白部に仕上げたネギは、収穫のとき白根の最下部が出るほど十分に土を掘り下げて、折らないよう丁寧に抜き取りましょう。
板木技術士事務所●板木利隆

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