農業に関わること

家庭菜園

みなさんも家庭菜園に挑戦してみませんか?

食と健康への関心の高まりから、近年にわかに家庭菜園が流行しています。

季節ごとの野菜を育てる楽しさはちょっとしたコツでぐんと広がります。

庭先で育てる 「原木栽培ナメコ」

自宅の庭でとれたナメコは歯ざわりも風味も格別! キノコがおいしい季節です。今回は庭先などで簡単にできるナメコの原木栽培を紹介します。菌を一度植えると、3~6年間は大丈夫。自家産ならではの歯ざわりや風味、こくを楽しみましょう。


 


原木の準備


1適しているのはブナ・トチノキ・イタヤカエデ・ハンノキ・ホオノキ・サクラ・クルミ・シデ・ヤナギ・ナラ類などです。木の成長が止まる紅葉の時期から、翌年の春の新芽が出るころまでに原木を伐採します。


2.扱いやすさを考えると、直径10㎝、長さ1mが理想です。少なくても10本ぐらいは用意しましょう。


3.原木を切ったら4、5本を井げた積みにして乾燥させます。1、2カ月を目安に干してください。


 


植えつけ


1.電動ドリルなどで、原木に直径9・5㎜、深さ3㎝ほどの穴を開けます。穴の数は、直径の長さの3倍を目安にするといいでしょう。


2.穴を開けたら、木づちなどで種駒(菌)を打ち込みます。これで、ほだ木の出来上がりです。


 


仮伏せ


1.ナメコ菌がうまく育つには、適度な温度と湿度が欠かせません。地面に枕木を並べ、その上にほだ木を積み重ねます。高さは50㎝を上限にします。


2.上から寒冷しゃをかけ、さらにビニールで覆って温度と湿度を保つようにします。中に温度計を置くと、温度管理が楽です。


3.最初の1週間は、週に2回ほどホースで散水します。ほだ木全体がぬれる程度でいいでしょう。菌が元気に活動するのは10~20℃です。10℃以下ならそのままでもいいのですが、中の温度が25℃以上になるときはビニールを外し、温度を下げてください。


4.気温が高くなると種駒の表面が白くなり、さらに時間がたつと褐変します。こうなれば菌が丈夫になり始めた証拠ですから、散水回数を減らします。なかなか白くならないようなら、乾燥しすぎです。水をかけてください。


5.菌が広がると、ほだ木の断面も白くなります。仮伏せ中は、菌の活動状態をよく見るようにしましょう。


 


本伏せ


1.木々の青葉が茂るようになったら、いよいよ本伏せです。風通しの良い木陰で水はけの良い場所を選び、地面に直接、ほだ木を並べます。直径の幅と同じ間隔で並べるといいでしょう。強い西日が当たると菌が死ぬので、心配なら寒冷しゃをかけてください。


2.梅雨と落葉期にはそれぞれ、天地返しをします。このとき、ドライバーでほだ木の外皮を少しはがしてみましょう。順調なら白くなっています。9月までは月に1度、菌の観察をします。


 


採取


1.秋になると「走り子」と呼ばれるナメコが発生しますが、本格的に取れるのは、ふた夏を過ぎた秋からです。ふた夏が過ぎて気温が18℃ぐらいになったら、ナメコの出を良くするために週に2、3回は散水しましょう。


2.傘が大きいほど、歯ごたえも味も良くなります。傘の直径が3~5㎝になってから採取してください。


3.シイタケと違って振動に弱いので、ほだ木を動かさないように株ごと静かに取ります。本格的に出始めたら、一日おきに水をかけます。


 


板木技術士事務所●板木利隆


 


この特集は日本農業新聞「&YOU」に掲載されたものです。日本農業新聞に関するお問い合わせは、JAへ。

庭先で育てる 「原木栽培ナメコ」

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