農業に関わること

家庭菜園

みなさんも家庭菜園に挑戦してみませんか?

食と健康への関心の高まりから、近年にわかに家庭菜園が流行しています。

季節ごとの野菜を育てる楽しさはちょっとしたコツでぐんと広がります。

菜園の冬越し いろいろな工夫で長く収穫を楽しむ

 寒さに向かい、冬野菜の収穫や越冬させる野菜の防寒対策など、大切な作業が控えています。


 冬の晴夜には地面や野菜から熱が奪われ、急激に温度が下がります。これを放射冷却といい、寒害を起こすことがあります。


[被覆資材で防寒]トンネルや不織布のべた掛けは、防寒効果が高いので、上手に使いましょう。ただし、トンネルの密閉は日中に気温が上がり、軟弱に育ってかえって耐寒性を低下させます。穴開きフィルムの利用や裾を少し開けておいても防寒効果があります(図1)。


[身近な材料を使う]北風を防ぐだけで、野菜周辺の気温を高める効果があります。畝を東西方向に作り、畝の北側は10cm程度に土を盛ると良いでしょう。ササタケを畝の北側に野菜を覆うように斜めに立てる方法は、先人の知恵です(図2)。


[土寄せなどの工夫]ダイコン、カブ、ニンジンは、地上に出ている肩に土寄せして寒害を防ぎます。ハクサイやカリフラワーは、外葉の葉を内側に縛って包みます(図3)。イチゴ、エンドウは株元に落ち葉や刈り草を敷いて防寒します。


[保存・貯蔵]キャベツ、ハクサイを畑や庭で保存するには、株をぴったり並べ、わらや落ち葉で覆い、その上にむしろを掛けておきます。雪の多い地方では、ビニールなどで屋根掛けします。ダイコン、ニンジンは葉を切り落とし、深さ30cmくらいに埋(い)け込みます。


 サトイモ、サツマイモは、排水の良い所に深さ50~60cmの穴を掘り、サトイモでは子芋、孫芋を崩さないように逆さに埋け、サツマイモは芋づるを付けたまま埋けて、30cmくらいに盛り土して、上をシートで雨よけします(図4)。なお、温暖地では、芋類は発泡スチロールのトロ箱に入れ、冬の利用に備えます。また、サトイモは畑から掘り上げなくても、土を厚く掛けておけば、十分冬越しできることもあります。


 


園芸研究家●成松次郎


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

菜園の冬越し いろいろな工夫で長く収穫を楽しむ

タマネギ 元肥にリン酸肥料を十分に

 タマネギの生育は、15~20度の冷涼な気候が適し、10度以下では生育が停止しますが、春になり気温が上がり、日が長くなって肥大します。


 


[品種]早生品種は収穫期が早い半面、貯蔵性に劣り、反対に中晩生品種は収穫期が遅いが貯蔵性に優れます。長い間収穫を楽しむには早生と中生を作ることをお勧めします。早生には「ソニック」(タキイ種苗)、「浜育」(カネコ種苗)など、中生には「アトン」「O・K黄」(いずれもタキイ種苗)などが良いでしょう。なお、サラダ用の赤系品種には「湘南レッド」(サカタのタネ)などがあります。


 


[畑の準備]植え付けの2週間前に、1平方m当たり苦土石灰100gを散布してよく耕しておきます。1週間前に化成肥料(N-P-K=15-15-15%)100g、過リン酸石灰(過石)50g、堆肥2kgを全面にまき、深さは20cmくらいに耕します。ベッド植え(4条植え)にする場合は幅90~100cmの栽培床を作ります(図1)。すじ植え(1条植え)では、畝幅60cmとし、幅20cmの溝を掘り、畝1m当たり化成肥料50g、過石30g、堆肥1kgを入れて、土とよく混ぜておきます(図2)。


 


[植え付け]11月に入ると園芸店で苗の販売が始まります。草丈20~25cm、太さ5mm程度の苗を購入し、霜の降りる前までに植え付けると良いでしょう。ベッド植えでは、黒ポリマルチを張れば雑草が抑えられ、地温を上げて生育が良くなります(マルチ栽培)。穴開きマルチを使う場合は穴の規格に応じて、条間15~20cm、株間15cmに植えます(図3)。1条植えでは、株間10cm程度にします(図4)。


 


[追肥]1月上中旬と2月中旬~3月中旬に、1平方m当たり化成肥料20gを株元にまき、土寄せします。マルチ栽培では、株元(マルチ穴)に化成肥料を施します。


 


[病害虫の防除]葉が白くカスリ状となるネギアザミウマ被害には、オルトラン水和剤などで防除します。さび病やべと病には、ジマンダイセン水和剤などで予防します。


 


[収穫]畑全体の7~8割の茎葉が倒れたら引き抜きます。2~3日、日に当てて干してから、数球ずつ束ねて風通しの良い所につるし、貯蔵します。


 


 


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

タマネギ 元肥にリン酸肥料を十分に

ホウレンソウ 酸性土を矯正し、排水を良くする

ビタミンやミネラルを豊富に含む緑黄色野菜で、特に日本人に不足しがちなビタミンB群や、造血作用に関係する葉酸、そして鉄分とカリウムが多いのが特徴です。生育の適温は、15~20度で冷涼な気候を好み、耐寒性は強いが暑さには弱く、25度以上になると生育が衰えます。関東以西の地域では、夏取り以外は栽培できますが、冬取りの栄養価が高く、甘味も増し最もおいしい季節です。
[品種] 秋取りは生育の良い「アトラス」(サカタのタネ)、「オーライ」(タキイ種苗)、「ハンター」(カネコ種苗)など、冬取りは寒さに強い「ソロモン」(サカタのタネ)、「トライ」(タキイ種苗)などが良いでしょう。
[畑の準備] ホウレンソウは酸性土を嫌うため、事前に1平方m当たり苦土石灰150gを畑全体に散布して、よく耕しておきます。次に、幅1mの広幅の栽培床を作り、1平方m当たり化成肥料(N-P-K=10-10-10)150gと堆肥2kgを土とよく混和しておきます。
[種まき] 適期は9~10月。栽培床は平らにならし、条間20cm、深さ1~2cm程度のまき溝を切り、まき溝を板切れを立てて平らな溝に仕上げ、1cm間隔に種をまきます(図1)。1cmほど覆土し、たっぷり灌(かん)水します。そして、風雨や害虫から幼苗を守るため不織布をべた掛けします(図2)。
[管理] 1回目は発芽そろい時に込み合っている所の株を抜き取り、その後、2~3回に分けて最終的に株間を4~5cmにします(図3)。栽培期間が長い10~11月まきでは、草丈10~15cmのころ、1平方m当たり30gを追肥し、株元に軽く土寄せします(図4)。
[病害虫の防除] ヨトウムシは見つけ次第、捕殺し、アブラムシには、気門閉鎖剤(商品名:粘着くん液剤)などで防除できますが、不織布をべた掛けして飛来を予防すると良いでしょう。
[収穫] 草丈が25cmくらいを収穫の目安にしますが、30cm程度になってもホウレンソウ本来のおいしさは変わりません。株元の根を鎌やはさみで切り取ります。直売所などに出荷する場合は、枯れ葉を除いて300gくらいに束ねます。

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。
ホウレンソウ 酸性土を矯正し、排水を良くする

ダイコン 畑は小石を除き、よく耕す

 ダイコンのピリッとした辛味はイソチオシアネートで食欲を増進します。消化酵素のジアスターゼは胸焼け、胃もたれを解消してくれます。葉にはビタミンC、葉酸、カルシウムと食物繊維が豊富。家庭菜園では新鮮な葉も利用しましょう。


[品種]青首ダイコンが全盛で、「耐病総太り」(タキイ種苗)、「冬自慢」(サカタのタネ)は若取りから利用でき、太くなってもス入りしにくい品種です。煮物用には「大蔵大根」(サカタのタネ他)などもお薦めです。また、地方固有の品種を作るのも家庭菜園ならではの楽しみです。


[栽培時期]生育適温が20度前後なので、一般地での種まきの適期は9月、収穫期は1112月となります。


[畑の準備]畑を深く耕して、土を細かく砕き、1平方m当たり苦土石灰100gを土とよく混ぜ、その後、化成肥料(N-P-K=10-10-10%)100gを施用します。根の下に障害物があると枝根や曲根のもとになるので堆肥は与えません。畝幅は7080cmで、畝は排水が良く耕土の深い畑では平らにしますが、耕土の浅い畑は高畝を作ります(図1)。


[種まき]株間2530cm、まき床にくぼみを付け、1カ所56粒まきます(図2)。


[間引き]1回目は本葉12枚のときに子葉が不整形な株、葉が重なる株を抜いて土寄せします。2回目は本葉45枚の頃しっかりした株を1本残します(株定め)(図3)。


[追肥・土寄せ]1回目は株定めの後に土寄せし、2回目は本葉10枚ぐらいのときにそれぞれ1平方m当たり化成肥料50gを畝の片側に施して土寄せします(図4)。


[病害虫の防除]小さいときの害虫の被害は甚大なので、初期防除に重点を置きます。アブラムシ、コナガなどには虫よけネットを被覆したり、土壌施用農薬「GFオルトラン粒剤」を種まき前に使用して予防します。


[収穫]青首ダイコンは首の太さが8cm、重さ1kg程度が適期です。若取りして、若い葉も利用しましょう(図5)。


 


園芸研究家●成松次郎


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

ダイコン 畑は小石を除き、よく耕す

ハクサイ 病害虫の予防を万全に

ハクサイの原産地は中国。日本に本格的に導入されたのは明治初年と意外にも新しい野菜です。生育適温は15~20度の冷涼な気候で、寒さに強い冬の代表野菜です。
8月中旬~9月上旬にまき、早生種で種まき後60~70日、中生種で80~100日で収穫できます。
[品種]漬物、鍋物用には大型の品種が主流ですが、小型品種もあります。年内取りは、早生品種の「晴黄65」(タキイ種苗)など、中生品種では、黄芯系の「黄ごころ85」(タキイ種苗)、「黄将」(カネコ種苗)など、また、重さ600gくらいの「娃々菜」(トキタ種苗)、「タイニーシュシュ」(サカタのタネ)などがあります。
[苗作り]連結ポットなどに3~4粒まき、途中、間引きをして1株にし、本葉4~5枚の苗に仕上げます。ネットでトンネル状に覆うなどして、虫の侵入を防ぎます。
[畑の準備]植え付け2週間前までに1平方m当たり苦土石灰100gを散布し、土とよく混ぜておきます。1週間前までに畝幅70~80cm、深さ20cmの溝を掘り、溝1mにつき化成肥料(N-P-K=10-10-10%)100gと堆肥1kgを入れ、土とよく混ぜて畝を作ります。ウイルス病を媒介するアブラムシの飛来を防ぐには、白や銀色の反射性マルチフィルムを使うと効果的です。
[植え付け]植え穴は50~60cm間隔に掘り、畑が乾いていたら穴に水やりをしておきます。植え付けの深さは、子葉の下までの深さになるようにし、株元の土を手でしっかり押さえます。
[追肥]本葉10枚のころ畝の肩に化成肥料を1株10gくらいまいて、株元に土寄せします。2回目はその20日後に通路にまき土寄せします。
[病害虫の防除]ヨトウムシ、コナガ、アブラムシなどが多いので、オルトラン水和剤などで駆除します。病気の予防には、管理のときに葉を傷めないことですが、軟腐病では発病株を早めに除去し、広がりを防ぎます。
[収穫]結球の頭を押さえて、葉に緩みがなく、しっかりしたら収穫時期です。

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

園芸研究家●成松次郎
ハクサイ 病害虫の予防を万全に

夏に強いスタミナ野菜 モロヘイヤ

 モロヘイヤは、暑いほど生育が旺盛な野菜。別名「シマツナソ」「タイワンツナソ」とも呼ばれるアオイ科の1年生植物で、主にエジプトを中心に北アフリカ、中近東で栽培されています。古代エジプトの王が病気になり、医師がモロヘイヤスープを飲ませるとたちまち全快したことから、「王様の野菜」と呼ばれていたそうです。カルシウム、β-カロテン、ビタミンBなどが豊富な野菜です。葉を刻むと粘りが出ます。ただし、子実には有毒物質を含むため、さやの付いた茎葉は食べてはいけません。


[品種]日本に導入されている品種は同系統と思われ、品種分化は見られません。「モロヘイヤ」として販売されています。


[栽培期間]じかまきでは、5月下旬から6月中旬に種まきし、収穫最盛期は7~9月です。


[畑の準備]畑に1平方m当たり苦土石灰100gを散布し、種まきの1週間前には化成肥料(N-P-K=10-10-10%)100gと堆肥1kgを施し、幅90cmの栽培床(ベッド)を作ります。


[種まき]発芽の適温は30度程度と高温のため、早まきしないこと。準備した栽培床に2条、条間50cm、株間30cmとして、1カ所4~5粒の点まきにします。なお、セルトレイで苗を作り、本葉4~5枚の苗を植え付けても良いでしょう。


[管理]間引きは2回に分けて行い、本葉4~5枚までに1本にします。草丈が60~70cmのとき、地面から40~50cmの高さで摘芯します。追肥は2~3週間置きに1平方m当たり化成肥料50g程度を施用します。茎が赤みを帯びてきたら肥料の不足です。また、十分に灌水(かんすい)すれば、柔らかい葉が収穫できます。


[収穫]収穫方法は、側枝に2~3節を残して、20cmくらいの先端葉を切り取ります。盛夏には2週間置きに収穫できます。なお、花は9月ごろから開花し、10月には結実(さや)します。


 


園芸研究家●成松次郎


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

夏に強いスタミナ野菜 モロヘイヤ

取れたてが甘くておいしいスイートコーン

園芸研究家●成松次郎


 


 スイートコーンは温暖で強い日光を好む強健な野菜です。雄花が雌花より先に咲き受粉のタイミングがずれやすいため、集団で育てることが実入りを充実させるポイントです。


[品種]「みわくのコーンゴールドラッシュ」(サカタのタネ)、「おひさまコーン」(タキイ種苗)やバイカラーと呼ばれ黄色と白色が混じっている「ゆめのコーン」(サカタのタネ)などがあります。


[栽培時期]遅霜の心配のない4月下旬~5月中旬が種まき期で、寒冷地では5月中旬~6月中旬です。


[土作り]畑1平方m当たり苦土石灰100gをあらかじめ散布しておきます。次に、畝幅8090cmを取り、深さ20cm程度の溝を切ります。この溝1m当たり化成肥料(N-P-K10-10-10%)150gと堆肥1kgを施し、土とよく混ぜておきます。2条まきでは、幅90100cmのベッドを作り、1平方m当たり化成肥料200gと堆肥2kgとを全面に施し、土とよく混ぜておきます。そして、ベッドを平らにならした後、早まきではポリマルチをします(図土作り)。


[種まき]株間30cm程度1カ所34粒の点まきします。ハトに食べられないように、寒冷しゃや不織布のべた掛けをしましょう。なお、12株の栽培や1列だけでは、花粉が不足しやすいので10株以上、または2列以上の集団で栽培してください。


[管理]草丈1015cmで間引く苗を切り取り、1本立てにします。追肥は草丈5060cmの頃、畝1m当たり化成肥料50gを列の片側に与え(ベッドでは1平方m当たり100gをベッドの両側)、株元へ土寄せします(図 追肥・土寄せ)。そして、上の雌穂を残し、下に付く穂を全て除き、11穂にすれば大きい穂になります。なお、脇芽は特に取り除く必要はありません(図 雌穂のかき取り)。


[病害虫防除]雄花がつき始めたころにアワノメイガが葉裏に産卵し、大きくなった幼虫は雄穂や雌穂(子実)に食入します。茎や子実に入り込んだ幼虫を防除するのは困難なので、雄穂が伸びだす頃に殺虫剤を散布します。


[収穫]絹糸が出てから3週間ほどたち、絹糸が褐変して先端の子実が乳白色に着色した頃です。早朝に収穫し、収穫後は急速に甘味が減少するため、早めに冷蔵庫に入れましょう。もちろん、すぐにゆで上げて食べるのが一番です。


 


 


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。


 


成松次郎(なりまつじろう)


神奈川県農業技術センター等で野菜の研究と技術指導に従事後、(一社)日本施設園芸協会で施設園芸及び加工・業務用野菜の生産・流通振興に携わる。現在、園芸研究家。

取れたてが甘くておいしいスイートコーン

新鮮な味がたくさん取れるサヤエンドウ

 栽培管理が楽で失敗も少ないサヤエンドウ。店頭では得られない新鮮さが魅力。家庭菜園にはぜひ取り入れたい野菜です。


 カロテン含有量が多く、分類は緑黄色野菜。ビタミンC、食物繊維も豊富。使い道はサラダや汁の実、煮物にと広く、飽きずに重宝します。


 育て方のポイントを列挙すると次の通りです。


(1)連作畑を避ける


(2)まきどきを誤らない


(3)冬に株が風で振り回されるのを防ぐ


(4)伸び出したつるがよく絡み付くようしっかりした支柱を立てる


 サヤエンドウは野菜の中でも特に連作を嫌う性質があります。4~5年はエンドウを作ったことのない畑を選びます。


 種まきの適期は10月20日前後を目安とします。寒い地域で早まきすると、大きく育ってから厳しい寒さに遭うことになるため、寒害を受けやすくなります。種袋の説明と地域の慣行をよく調べて決めます。


 サヤエンドウは茎葉が柔らかく、越冬中に株が風に振り回され、茎が折れたり枯死したりしやすいので、草丈が15~20cmに伸びたら短い支柱を交差させて立て、株を固定したり、畝に沿って稲わらを半折りにし下方を土に埋め、簡易の風よけを作ったり、べた掛け資材で覆ったりして寒風から守ってやります。


 越冬後草丈が20~25cmぐらいになる頃には巻きひげも出るので早めに支柱を立て、これに絡ませるよう、つるを誘引してやりましょう。


 支柱材としては、細枝がたくさんつくササや、小枝がよく付いた木の枝が最適ですが、入手できない場合は木くいに横竹を渡し、所々に細わらをつるす方法、それらがなければ果菜用の支柱材を立て、横に3段ほどプラスチックひもを渡したり、キュウリの誘引ネット(網目15cm)を取り付けるなど、いろいろ工夫してみましょう。


 肥料分は多くは必要ないので、前作に野菜を育てた畑なら、越冬前に畝に沿って軽く溝を作り、1株当たり化成肥料大さじ2杯ぐらい、本支柱を立てた後に、畝の反対側に同量を施し、土を盛り上げて畝を形作る程度で足りるでしょう。


 


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。


板木技術士事務所●板木利隆

新鮮な味がたくさん取れるサヤエンドウ

形・色が多彩で楽しみ多いズッキーニ

板木技術士事務所●板木利隆


 


ズッキーニはカボチャの仲間の「ペポ種」の一つで、つるなしカボチャの別名もあります。他に日本種、西洋種があります。近年消費が急速に伸びて知名度も高まり、今やすっかりおなじみの野菜となりました。主にはキュウリほどの大きさで若取りします。ゴルフボール大のかわいい球形果の品種もあり、バリエーションが豊富です。


 


種まきの適期は3月下旬からですが、種子は早めに準備しておきましょう。


 


苗作りは普通のカボチャに準じて、3号のポリ鉢に2粒まきし、本葉出始めの頃間引いて1本立てとし、本葉3~4枚になった頃に畑に植え出します。元肥に堆肥、なたね油かす、化成肥料を施し、畝間130~150cm、株間70cmぐらいに植え付けます。


 


雌花は短縮した茎に多く付き、開花後の肥大は早いのが特徴です。長形種は20cmぐらいになったら遅れずに収穫しましょう。通常開花後3~6日くらいで収穫しましょう。


 


多湿を嫌うので、畑の排水を良くするために、図のように短い支柱を、つるを挟むように交差させて立て、固定しましょう。


 


主な品種としては、長形緑色果の「ダイナー」(タキイ種苗)、「グリーントスカ」(サカタのタネ)、黄色果の「オーラム」(タキイ種苗)、「ゴールドトスカ」(サカタのタネ)、卵形果の「グリーン・エッグ」「ゴールディー」「ブラック・エッグ」(神田育種農場)などがあります。


 


炒め物、揚げ物、煮物など、さまざまな調理に向くズッキーニ。収穫遅れで大果になり過ぎた場合は、バーベキューにするとおいしくいただけます。


 


 


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

形・色が多彩で楽しみ多いズッキーニ

ジャガイモは良い種芋を準備して、適期植え付け

板木技術士事務所●板木利隆


 


 梅の花が咲き終わり、土のぬくもりが感じられる頃(関東南部以西なら3月上旬)になると、ジャガイモの植えどきです。あまり植え付けを急ぐと、地温不足のため芽が伸びてきません。また、植え遅れると、生育の後半期が高温になってしまい、芋の肥大の適温日数が足りず、後期には病害が多発して収穫が十分に上がりません。


 


 種芋を選ぶ上で重要なのは、ウイルス病やその他の病害虫に侵されていない、検査に合格した、種子用として市販されている物を選ぶことです。休眠から目覚め、程よく芽が伸び始めた物を準備しましょう。


 


 種芋の準備で大切なことは、大きい物は各片に芽が均等に付くように、縦に切り割り、1片を25~30gにしておきます。


 


 畑に植え付けるに当たっては、芋の切り口を下方に向けるように植え付けます。切って2~3日置き、断面を乾かして植えるのが良いともいわれていますが、良い種芋ならすぐに植えても差し支えないでしょう。


 


 ジャガイモの品種は、長年の代表品種の「男爵薯」「メークイン」などだけでなく、各種の用途に向く個性派の新しい品種がお目見えしてきました。例えば「キタアカリ」(粉質、煮上がりが早く、レンジ調理にも)、「キタムラサキ」(皮、果肉共に紫、煮崩れ少)、「インカのめざめ」(濃厚で独特な風味、煮物、チップ、フライ、レンジ調理にも)、アンデス赤(粉質、良食味でサラダに向く、βーカロテン含量多)、「十勝こがね」(煮物、フライ、加工調理にも、貯蔵性高い)などです。「花標津」「レッド ムーン」「ワセシロ」「ベニアカリ」「マチルダ」など、花色や花形を楽しめる品種もあります。


 


 これらの新しい品種の種芋は、出回り量が少ないので、早めにJAや種苗会社に手配しておく必要があります。


 


 ジャガイモは低温でもよく育ち、わずか3カ月余りで種芋の15倍も収穫できるので、早くから子芋をたくさん付けます。これらは早掘り(探り掘り)して、新鮮な春の味を十分楽しみましょう。


 


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

ジャガイモは良い種芋を準備して、適期植え付け

一覧